SOKU X2 SHIRO レビュー

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SOKU X2 SHIRO レビュー

本稿では、SOKUのゲーミングマウスパッド「SOKU X2 SHIRO」のレビューをお届けします。

レビューサンプル提供: SOKU

SOKU X2 SHIRO
価格:35ドル (執筆時点)  MaxGaming

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この製品について

SOKUのゲーミングマウスパッド第2弾として登場したSOKU X2は、コントロールタイプのAKAIとハイブリッドタイプのSHIROの2タイプ展開となっています。ハイブリッドタイプを謳うSHIROは、いわゆるハイブリッド系ではなく一般的なサラサラ系の表面で、スピード重視の操作感となっています。

製品仕様とスペック

材質 布製 表面
サイズ 480 x 400mm 厚さ 4mm
エッジ ステッチ加工 底面 ラバーベース
カラー 1タイプ

開封と仕様確認

梱包・巻き癖

SOKU X2 SHIROは紙のフラットパッケージに梱包されています。巻き癖は一切なく完全に真っすぐの状態で使い始められます。

サイズ

SOKU X2 SHIROの寸法は 480 x 400 x 4.0mm 。ローセンシでも扱える大判サイズです。

エッジ

エッジのステッチ加工は滑走面と高さが同じです。柔らかい糸が使われていますがステッチ幅は太め。高さに少しムラがあって飛び出している部分があります。マウスが乗り上げても引っ掛かることはありません。

ステッチの背を低くしたり幅を狭くするなど改善の余地はありそうですが、そこまで不快ではありません。

底面

底面のラバーベースは見た目こそよくあるタイプに見えますが、指先を押し込むと吸着性がありグリップ性は非常に高いです。一度設置した場所から動くことはありません。2種類のデスク天板(ラバーウッド天板・メラミン化粧板)の両方でうまく機能しました。

パフォーマンス

表面特性

SOKU X2 SHIROはHYBRIDとの記載がありますが滑走面はハイブリッド系ではなく一般的な布製マウスパッドと同じサラサラとしたものです。表面を拡大すると細い糸で細かく織られていることが分かります。縫い目は横を向いています。

表面はサラサラ系で肌触りがいいです。とにかく抵抗が少なく、マウス操作時に腕や手首が擦れても痛くありません。長袖やアームカバーも一切引っ掛からず、マウスパッドに腕まで乗せてマウスを操作する方も快適に使えます。

スポンジ硬度

SOKU X2 SHIROのスポンジは厚さ4mm。やや硬めで反発感が強いので、ソールが沈み込みづらく滑走速度が安定しやすいです。また、マウスを押し下げると適度な摩擦が得られます。ソールの面積が大きいほど得られる摩擦は強いので、必要に応じて調整するといいでしょう。

操作感

SOKU X2 SHIROはスピードバランスタイプに属するゲーミングマウスパッドです。滑走速度は「LGG Venus Pro」「PureTrak Talent」よりも速く「Fnatic Dash」「The Mousepad Company」よりも遅いです。滑り出しはとても軽く、マウスを微調整するときに一切引っ掛かりません。縦よりも横のほうがわずかに滑りやすいですが、そこまで差は気になりません。

マウスを滑らせたときのフィーリングはとても滑らかです。特に「Razer Viper V2 Pro」のような面積が小さい100%PTFEソールとの組み合わせでは擦れ感が一切なく、とても心地良いです。「Logicool G PRO X SUPERLIGHT」のような面積が大きいソールとの組み合わせでは若干擦れを感じますが、それでも非常に滑らかな部類です。表面がザラザラとしたハイブリッド系のマウスパッドにはないフィーリングです。

軽い滑り出しとスピーディーな滑走を特徴としており、コントロール性能は比較的低いです。中間層のスポンジは反発感が強く、マウスを押し下げてもソールの沈み込みによるストッピングアシストはあまり得られません。表面のわずかな摩擦と自身のマウスコントロールに頼ってマウスを止める必要があります。

これらの特性からトラッキングエイムが主体となる「Apex Legends」や「オーバーウォッチ」などのタイトルに適しています。常にクイックな操作感はエイム対象を追いかけ続けるのを妨げず、トラッキングの切り替えし時に引っ掛かることもありません。スピード系マウスパッドに慣れていたりセンシを下げて安定性を高めている場合は「VALORANT」「CS:GO」のようなフリックエイムが主体のタイトルにも応用できるかと思います。

類似マウスパッドには「OdinGaming ZeroGravity」が挙げられます。滑走面がサラサラとしているのは共通点で、滑走速度も近いです。この2枚を使い比べていて感じ取りやすい違いは、SOKU X2 SHIROのほうがマウスを押し下げたときの摩擦の変化がなく滑りに一貫性があることです。これは中間層のスポンジの違いが大きく影響しています。

他社製マウスパッドとの滑り比較

SOKU X2 SHIROは「スピードバランス」タイプに属します。
※それぞれ上から滑走速度が速い順に並べています。筆者の肌感覚なので変動する可能性有り。

ハイスピード
滑走速度が最も速い
スピード
滑走速度が速い
スピードバランス
滑走速度が僅かに速い
バランス
標準
コントロールバランス
滑走速度が僅かに遅い
コントロール
滑走速度が遅い
ハイコントロール
滑走速度が最も遅い
Logicool G440Fnatic JETTArtisan 疾風乙 XSoftCooler Master MP510EsportsTiger EBA BLUEEsportsTiger LingYunCorsair MM200 Pro
NPET SPEEDMDarmoshark PAD-1Gamesense RadarArtisan 零 Mid (旧)Xtrfy GP4Pulsar ES1EsportsTiger Titan Revolution
Xanova Phobos MESPTiger Wuxiang IIOdin Gaming InfinityCorsair MM300EsportsTiger Longteng FirecloudGlorious MousepadBenQ ZOWIE G-SR
Xtrfy GP3Vancer ACEArtisan 疾風甲 SoftCorsair MM350Esports Tiger NeonEsportsTiger LongTeng Purple GoldXtrfy GP2
X-raypad Thunder XVancer ICEEsportsTiger WuGi 2EsportsTiger Qingsui 2Esports Tiger Neon CyanEsportsTiger QingSui 2 Pro
EsportsTiger BLAZEArtisan 雷電 MidFnatic DashArtisan 零 Soft (旧)SOKU X1Pulsar ParaBrake V2
Artisan 紫電改 MidBenQ ZOWIE GTF-XThe Mousepad CompanyX-raypad Aqua Control+LGG Saturn ProX-raypad Equate Plus
Artisan 紫電改 Xsoft (旧)Artisan 雷電 XsoftCerapad KINA5 エイムパッドvaxee PB Black
D-GLOW 2.0LAMZU EnergonX-raypad ThorBenQ ZOWIE G-SR-SEvaxee PA Black
SkyPAD Glass 3.0 XLArtisan 紫電改 Mid (新)EsportsTiger GrandmasterEsportsTiger Grandmaster MoRNinjutso NPC
SkyPAD Glass 2.0 XLArtisan 飛燕 MidSOKU X2 SHIROBenQ ZOWIE G-SR-SE RougeRazer Gigantus V2
HID-Labs RINKArtisan 飛燕 SoftXtrfy GP5 XLEsportsTiger Grandmaster ProPulsar ParaControl V2
SkyPAD Glass 2.0Razer StriderSpyre Loquevaxee PASteelSeries QcK+
D-GLOW 1.0Pulsar ParaSpeed V2Odin Gaming ZeroGravityX-raypad MinervaSteelSeries QcK Heavy
LGG Venus ProEsportsTiger Grandmaster GreenPulsar ES2 Black
PureTrak TalentHyperX Fury S ProInked Gaming Mousepad
Logicool G640SOKU X2 AKAI
X-raypad Aqua Control+ Black

互換性

センサー相性

各種マウスセンサーとの相性をチェック。それぞれの組み合わせでカーソルが正確に追従するかを確かめるほか、センサー挙動を可視化するソフトウェア「Mouse Tester」での測定も行います。

なお、使用環境やファームウェアのバージョンの違いなど、様々な要因によって結果が変動する可能性があり、この検証結果が100%正しいものではないことをお伝えしておきます。また同じセンサーを搭載していても種類が異なるゲーミングマウスでは結果は変動するので参考程度にお願いします。

正常に動作する
 動作に問題は無いが、MouseTesterの波形に乱れが見られる
通常使用が不可能

Lamzu Atlantis (PixArt PAW3395)
Xtrfy M42 Wireless (PixArt PAW3370)
Zygen NP-01S (PixArt PMW3389)
BenQ ZOWIE ZA13-C (PixArt PMW3360)
Razer Viper Mini (PixArt PMW3359)
BenQ ZOWIE FK2 (PixArt PMW3310)
ASUS ROG Keris Wireless (PixArt PAW3335)
Logicool G PRO X SUPERLIGHT (HERO 25K)
Razer Viper V2 Pro (Razer Focus Pro)
Razer Viper (Razer 5G)
ROCCAT Kone Pure Ultra (Owl-Eye 16K)

主要マウスセンサーを搭載したゲーミングマウス11種すべてで正常に動作しました。このほか『VALORANT』『Apex Legends』でのプレイテストも行い、同様の結果が得られました。

結論とターゲット

「SOKU X2 SHIRO」について詳しく見てきました。フラットパッケージに梱包されているので巻き癖はなく、完全に真っすぐの状態で使い始めることができます。底面ラバーはグリップ性能が非常に高く、2種類のデスク天板でうまく機能しています。エッジのステッチ加工は滑走面と同じ高さで縫い幅が広く、改善の余地はあるもののそこまで不快ではありません。

滑りの速さは標準よりも少し速めのスピードバランスタイプに分類でき、滑り出しは軽いです。表面がザラザラとしたハイブリッド系のマウスパッドとは対照的で、マウスを滑らせたときのフィーリングがとても滑らかで、特に面積の小さい100%PTFEソールとの組み合わせでは抵抗をほとんど感じません。滑り出しが速いうえにマウスを押し下げても摩擦があまり変化しないので、トラッキングエイムが主体となるゲームでとても扱いやすい操作感だと言えます。

結論としてSOKU X2 SHIROは表面がサラサラとしているスピード系マウスパッドを探している方にお勧めです。スピード系マウスパッドは表面にザラつきのあるものが多く、それらを苦手とする方の貴重な選択肢となります。長袖やアームカバーも一切引っ掛かりません。

総合評価4.0 out of 5.0 stars

* それぞれ 長所 注意点 短所 の3段階で評価しています。
滑らかでクイックな操作感
反発感の強い中間層
サラサラとした質感
腕やアームカバーが引っ掛からない
設置した場所から動かない
 優れたセンサー互換性
優れたデザイン
耐湿性は高くない
ステッチは改善の余地あり
SOKU X2 SHIRO
価格: 35ドル (本稿執筆時点)

以上、SOKUのゲーミングマウスパッド「SOKU X2 SHIRO」のレビューでした。

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この記事を書いた人

ミオニ
eスポーツ向け ゲーミング周辺機器のレビュアー
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