「Inked Gaming Mousepad」レビュー。好みの画像を印刷してくれるゲーミングマウスパッド

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「Inked Gaming Mousepad」レビュー。好みの画像を印刷してくれるゲーミングマウスパッド

本稿では、Inked Gamingのゲーミングマウスパッド「Inked Gaming Mousepad」のレビューをお届けします。

Inked Gaming Mousepad
価格:9.99ドル~(執筆時点)  Inked Gaming

ファーストインプレッション

QcKと比べて少しだけ滑りが鈍い、コントロールタイプのゲーミングマウスパッド。9.99ドル~で注文できる安価な製品ですが、エッジや底面のクオリティに難はなく、開封直後の巻き癖も少ないです。

好みの画像ファイルをアップロードして、完全オリジナルのマウスパッドを注文できるのが特徴。ただし日本国内からだと、同じようなサービスを展開しているX-raypadの方が商品の到着が速く、さまざまな滑走面を用意しているので、オーダーメイドサービスではそちらが上位互換にあたるかと。

レビューを動画で見る

製品仕様とスペック

材質 布製 表面
サイズ 6種類展開 エッジ ステッチ加工
ベース 滑り止めラバー カラー オーダーメイド

パッケージと内容物


厚紙でできた太い筒状のパッケージに、緩く巻かれた状態で入っています。(※パッケージは住所等が載った伝票がそのまま大量に貼り付けられているので掲載していません)

バリエーション

製品ページ(リンク先はXLサイズ)の「UPLOAD IMAGE」をクリックし、任意の画像ファイルをアップロードしてからカートに入れることで、オリジナルデザインのマウスパッドを注文できます。

筆者が所持しているデザインは競技AIMコミュニティ「Yuki Aim」のものです。同じものが欲しい方はYuki Aim Pad Tutorial を参考にして注文してみてください。リンク先から画像ファイル等がダウンロード可能です。

サイズは以下の6種類をラインナップしています。厚さはサイズによって異なるので注意。

  • Classic: 230 x 200 x 6mm
  • Large: 330 x 270 x 3mm
  • XL:450 x 400 x 3mm
  • Large Extended:900 x 400 x 2.5mm
  • XL Extended:900 x 450 x 4mm
  • XXL Extended:1200 x 600 x 3mm

マウスのみをカバーするタイプが3種、キーボードまで載せられるタイプが2種、デスク全体を覆うタイプが1種。どのサイズも他メーカーでよく用いられる一般的な寸法となっています。

パフォーマンス

巻き癖

開封直後から巻き癖はほとんどありません。長期間パッケージに入っている既製品とは異なり、注文後に印刷されるので、巻かれた状態で保管される時間が短いからかと思います。

滑走面

拡大写真でも縫い目がとても細かく見え、かなり繊細に織られていることが分かります。

素材自体は柔らかくてサラサラとしており、手でなぞっても抵抗感はそこまでありません。マウス操作中に手首や腕が擦れても痛くないですし、肌や衣服との引っ掛かりも少ないです。

操作感

Inked Gaming Mousepadはコントロールバランスタイプに属するゲーミングマウスパッド。非常に細かく織られた滑走面は、高摩擦で、初動からトラッキングまで一貫して滑りが遅いです。

特定の状況で抵抗感が変化することもなく、フリック・トラッキングなどが求められるあらゆるシーンで常にほぼ一定の抵抗を感じられます。また、その程度もセンシによってそこまで変化が無いのではないかと思います。

他社製マウスパッドと滑りを比較すると、「Esports Tiger Neon」や「SteelSeries QcK」よりも僅かに滑りが遅くて抵抗感も強いといったところ。「Glorious Mousepad」や「X-raypad Equate Plus」ほど遅くはなく、それらよりも更に滑走が鈍いマウスパッドとして「BenQ ZOWIE G-SR」や「Xtrfy GP2」が挙げられます。

スポンジはやや固めで、マウスパッド自体にそこまで厚みが無いため、ソールの沈み込みによる減速はあまり感じられません。マウスパッド表面の抵抗感だけに頼ってマウスを止める、といった感覚が強いです。手や指に力が入っても滑走速度が変わりづらく、操作が安定しやすいと言えます。

湿気への耐性

何の変哲もないクロス表面なので、少なからず湿気の影響を受けます。

エッジ

エッジのステッチ加工はとても頑丈で、ほつれづらい柔らかい糸で縫われています。右側の中央下部あたりに縫い終わりの処理がありますが、こちらも非常に丁寧で、ほつれや破れ等は見られません。

滑走面とステッチの高さがほぼ変わらないのも好印象です。激しいマウス操作でステッチに腕や手首が擦れても痛みませんし、引っ掛かりによってマウスパッドが机上でズレてしまう心配も少ないです。

ちなみに、エッジの処理が最も優れているのはArtisan製のマウスパッド。滑走面よりもエッジのステッチ部分の方が背が低くなっているので、マウス操作中に手首や腕に一切干渉しません。よってInkedGaming Mousepadは完全ではありませんが、その他大勢よりも優れています。

底面

裏面の滑り止めラバーはよく見かけるタイプ。XLサイズではグリップ性能は十分で、木製天板(ラバーウッド)との組み合わせではマウスを激しく動かしてもズレることはありません。

センサー相性

各種マウスセンサーとの相性をチェック。それぞれの組み合わせでカーソルが正確に追従するかを確かめるほか、センサー挙動を可視化するソフトウェア「Mouse Tester」での測定も行います。

なお、使用環境やファームウェアのバージョンの違いなど、様々な要因によって結果が変動する可能性があり、この検証結果が100%正しいものではないことをお伝えしておきます。また同じセンサーを搭載していても種類が異なるゲーミングマウスでは結果は変動するので、ご参考までに。

正常に動作する
 動作に問題は無いが、MouseTesterの波形に乱れが見られる
通常使用が不可能

Logicool G Pro Wireless (HERO 25K)
Glorious Model O Wireless (Glorious BAMF sensor)
Glorious Model D- (PixArt PMW3360)
ZYGEN NP-01 (PixArt PMW3389)
ASUS ROG Keris Wireless (PixArt PAW3335)
BenQ ZOWIE ZA13 (PixArt PMW3310)
Razer Viper 8KHz (Razer Focus+)
Mountain Makalu 67 (PixArt PAW3370)
ROCCAT Kone Pure Ultra (Owl-Eye 16K)

主要マウスセンサーを搭載したゲーミングマウス9種で検証したところ、すべて正常に動作しました。このほか『Apex Legends』でのプレイテストも行っています。

ソール相性

中間層のスポンジは柔らかくないのでソールの沈み込みはほとんどなく、滑走面のザラつき感もないため、マウスソールの端の処理が多少甘くても引っ掛かりは感じづらいです。マウスソールの相性問題は発生しづらいと言えます。

耐久性

細かく織られたクロス表面で、滑走面にコーティング等も施されていないため、一般的な布製マウスパッドと同じように摩耗していくものと思われます。

エッジのステッチ加工は頑丈で、2020年5月頃に購入してから定期的に使用していますが、手首が擦れる部分にもダメージは見られません。とても安価なマウスパッドではあるものの、ビルドクオリティは極めて良好です。

結論とターゲット

「InkedGaming Mousepad」について詳しく見てきました。やや滑走が鈍いコントロールバランスタイプのゲーミングマウスパッドで、既存のコントロールパッドでは満足できない方、特に「SteelSeries QcK series」よりも僅かに滑りが遅いものを探しているという方にはベストフィットするであろう操作感です。

最小サイズは9.99ドル~と安価で入手できるマウスパッドではあるものの、ビルドクオリティはとても優秀です。エッジのステッチ加工は頑丈ですし、滑走面から飛び出ていないのも好印象。また、底面の滑り止めラバーのグリップ性能は十分です。ただし日本国内からの注文だと送料が掛かってしまうので、随分とお得感が薄れてしまうのが難点でしょうか。

ちなみに、日本国内からオーダーメイドのマウスパッドを注文したいと考えているなら「X-raypad」の方が送料が安くて到着も速いです。また滑走面の種類も多いので、操作感に強いこだわりがない限りは、これが完全に代替品として機能してしまうのではないかという懸念も。モノは良いんですけどね。

総合評価4.0 out of 5.0 stars

 コントロール性能が高い滑走面
 肌触りはサラサラ
 オーダーメイドデザイン、6種類のサイズ展開
巻き癖が極めて少ない
エッジのステッチ加工は頑丈
底面ラバーのグリップ性能は十分
価格が安い (※が、送料が高い…)
 日本国内からのオーダーメイドならX-raypadの方が手軽
既存製品で代替品が見つかりやすい
送料が高いのでお得感は薄れる

Inked Gaming Mousepad
価格: 9.99ドル~ (本稿執筆時点)

以上、Inked Gamingのゲーミングマウスパッド「Inked Gaming Mousepad」のレビューでした。

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この記事を書いた人

ミオニ
eスポーツ向け ゲーミング周辺機器のレビュアー
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2 件のコメント
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ssss

こちらの記事で知って4月中旬に注文したのですが未だ来ません
ミオニさんどれくらいで届きました?
2、3カ月はかかりますかね?

prost

こちらの商品は水洗い可能ですか?