「Esports Tiger Neon」レビュー。シルクのような手触りのゲーミングマウスパッド

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「Esports Tiger Neon」レビュー。シルクのような手触りのゲーミングマウスパッド

本稿では、Esports Tigerのゲーミングマウスパッド「Esports Tiger Neon」のレビューをお届けします。

レビューサンプル提供: HID-Labs

Esports Tiger Neon
価格:4,200円(執筆時点)  Amazon  楽天市場

ファーストインプレッション

Esports Tigerは「Arc1・Arc2」や「ICE」といったマウスソールで知られるようになりましたが、実はゲーミングマウスパッドも7種類ラインナップしています。以下のツイートの表は、国内正規代理店HID-Labsが公式資料をもとに比較したもの。

Neonは若干コントロール寄りのバランスタイプで、スポンジ硬度はやや固め。滑走面にはコーティングが施されており、滑走時には滑らかで、滑り出しや細かな動作ではやや鈍くなる特性有り。

初見でも馴染みやすい操作感で、フリックエイムが重要な『VALORANT』からトラッキングエイムの精度も求められる『Apex Legends』まで、ゲームタイトルを選ばない印象。その他のラインナップも気になるところ。

レビューを動画で見る

製品仕様とスペック

材質 布製 表面 マイクロコーティング
サイズ
M: 415 x 355 x 4mm
L: 480 x 400 x 4mm
XL: 900 x 400 x 4mm
エッジ ステッチ加工
ベース ラバー カラー ネオン

パッケージと内容物

よくある紙製のパッケージ。マウスパッドはビニールに包まれて入っています。

ピンクとパープルが入り混じったネオン調のデザイン。派手なデザインのマウスパッドを最近よく見かけますが、どれも全く違った雰囲気があって、見ていて面白いです。

滑走面はマイクロコーティングが施された布製で、裏面は滑り止めラバー。

サイズ展開と価格

サイズは以下の3種類をラインナップしており、センシに合わせて選択が可能です。厚さは4mm共通。

  • M:415 x 355 x 4mm
  • L:480 x 400 x 4mm
  • XL:900 x 400 x 4mm

価格はMサイズが税込4,200円、Lサイズが税込4,700円。執筆時点ではMサイズのみ在庫有り。XLサイズの国内流通の有無に関しては不明。

パフォーマンス

巻き癖

写真のように巻き癖はほとんどなく、端がわずかに浮いている程度。数日使用しているうちに収まりました。

滑走面

滑走面は細かく織られています。拡大写真でも縫い目が細かいのが確認できます。

マイクロコーティングが施されているため、通常のマウスパッドと比べて非常に滑らかな手触りとなっています。マウス操作時に手首を接地させたままスライドするのもスムーズに行えます。

エッジ

エッジのステッチ加工は、細くて柔らかい糸で縫われています。よく見かけるものよりも手触りがソフトです。

滑走面よりもやや背が高いですが、素材のおかげで気になりづらいです。

底面

裏面の滑り止めラバー。あらゆる方向に対して滑り止め効果を発揮する、よく見かける模様。

リノリウム天板との組み合わせではグリップ性能は申し分なく、マウスを激しく操作しても動きません。4mm厚でマウスパッド自体に重みがあること、また巻き癖が少ないことも影響していそうです。

操作感

表面にコーティングが施されたタイプで、通常の布製マウスパッドと比べて滑らかな手触りですが、実際の操作感はややコントロール寄りのバランスタイプに分類できます。

滑走時はとてもスムーズですが、滑り出し・遅めに滑走させているときはやや鈍く、多少のストッピングアシストを得られます。滑らかに滑る割には止めやすいと感じます。個人的にコーティングのある布製マウスパッドはこの傾向が強い気がします。

また、4mm厚で中間層のスポンジは柔らかすぎず硬すぎず、よほど強い圧を掛けない限りはスポンジの沈み込みによる滑走速度の変化は生じません。

操作感にこれといった癖が無く、ゲームタイトルを選ばない印象。フリックエイム・トラッキングエイムのどちらも安定します。ただし、縦横の滑りにはそれなりに差があり、縦方向の方がやや抵抗感が強いです。

センサー相性

各種マウスセンサーとの相性をチェック。それぞれの組み合わせでカーソルが正確に追従するかを確かめるほか、センサー挙動を可視化するソフトウェア「Mouse Tester」での測定も行います。

なお、使用環境やファームウェアのバージョンの違いなど、様々な要因によって結果が変動する可能性があり、この検証結果が100%正しいものではないことをお伝えしておきます。また同じセンサーを搭載していても種類が異なるゲーミングマウスでは結果は変動するので、ご参考までに。

正常に動作する
 動作に問題は無いが、MouseTesterの波形に乱れが見られる
通常使用が不可能

Logicool G Pro Wireless (HERO 25K)
Razer Viper Ultimate (Razer Focus+)
Razer Viper (Razer 5G)
Razer Viper Mini (?)
ROCCAT Kone Pure Ultra (Owl-Eye 16K)
BenQ ZOWIE S2 (PixArt PMW3360)
BenQ ZOWIE FK2 (PixArt PMW3310)
Xtrfy M42 (PixArt PMW3389)
Glorious Model O (Glorious BAMF sensor)

主要センサーを搭載したゲーミングマウス9種で検証したところ、すべて正常に動作しました。このほか『Apex Legends』と『VALORANT』のプレイテストも実施しています。

ソール相性

PTFEソール全般で検証しましたが、これといって相性が悪いものはありません。

強いて言うならば、エッジが処理されていないソールでは、引っ掛かりによって表面コーティングの持ちが悪くなる可能性が高いです。(表面が摩耗しやすいという、どの布製マウスパッドにも共通して言えることです)

耐久性

滑走面にコーティングが施された布製マウスパッドは共通して、コーティングが剥がれることによる操作感の変化が生じます。一般的な布製マウスパッドでも摩耗によって操作感が変わりますが、前者は滑りの変化がより顕著に表れやすいです。

Neonの場合、約60時間ほど使用した時点でマウスをよく滑らせていた部分の滑りが若干遅くなりました。

エッジのステッチ加工は細くて柔らかい糸が使用されているため、毛羽立ちが目立ちます。また、ゲームプレイ中に衣服や腕が擦れる部分には早期からほつれが見られます。

結論とターゲット

「Esports Tiger Neon」について詳しく見てきました。滑走面にコーティングが施されたタイプで、素早い動きではスムーズに滑るのとは対象的に、滑り出し・遅めに滑らせたときには抵抗感が生まれ、ストッピングアシストが得られます。

初見でも馴染みやすい、バランスの取れた操作感。素早いフリックエイム・高い精度のトラッキングエイムのどちらも行いやすく、ゲームタイトルを選びません。

4mm厚でマウスパッド自体に重みがあり、巻き癖も少ないので、裏面の滑り止めラバーはしっかりと機能します。マウスを激しく操作してもマウスパッドが動くことはありません。エッジのステッチ加工もソフトな手触りで快適です。

耐久性に関しては、布製マウスパッドが消耗品であることを前提としても、滑走面のコーティング・エッジのステッチ加工どちらもやや脆い印象を受けます。60時間ほど使用したあたりからマウスをよく滑らせる部分のコーティング剥がれが見られ、滑りが若干遅くなっています。

価格設定は妥当なものですが、滑走面が万全な状態で使用できる期間は比較的短く、コストパフォーマンスの面ではやや弱いかもしれません。

総合評価3.5 out of 5.0 stars

ソフトで滑らかな滑走面
あらゆるタイトルに適合する操作感
巻き癖が少ない
デスク上で動かない
奇抜なデザイン
早期からコーティング剥がれが目立つ
ステッチ加工がほつれやすい

Esports Tiger Neon
価格: 4,200円 (本稿執筆時点)

以上、Esports Tigerのゲーミングマウスパッド「Esports Tiger Neon」のレビューでした。

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この記事を書いた人

ミオニ
eスポーツ向け ゲーミング周辺機器のレビュアー
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