Wallhack MO-001 レビュー
Wallhackのゲーミングマウスパッド Wallhack MO-001 をレビューします。
レビュー用サンプル提供:Wallhack
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この製品について
前身であるSkyPADからのリブランディングを発表後、今年はガラスマウスパッドだけでなく様々な製品をリリースする予定だと明かしていたWallhack。
ガラスマウスパッドSP-004の発売から間もなく、布製ゲーミングマウスパッドMO-001とSY-001 2種類の同時リリースを発表しました。
販売価格は7,800円とかなり強気です。これらが一体どのような仕上がりとなっているのか、詳しくチェックしていきます。
パッケージと梱包状態
マウスパッドはフラットパッケージに入って届きます。
巻き癖の一切ない、完全に真っすぐな状態で使い始められます。
右下に黄色いラインとWallhack MO-001の刻印が入ったシンプルなデザイン。
サイズ
サイズは490 x 430mm ローセンシ対応の大サイズです。
ベース
ベース材には厚さ約4mmのPoronが採用されています。
Poronとは高品質なウレタンフォームのことで、密度が高くて平坦なので滑りに悪い影響を与えません。高級なマウスパッドへの採用例が多いです。
裏面はWallhackオリジナルの防滑パターンになっています。充分なグリップ力があり、一度設置した場所から動きません。
エッジ
エッジのステッチ加工は控えめ。ステッチの幅は狭く、滑走面よりも背が低くなっています。
マウスを大きく振ってマウスパッドの端に到達したとき、乗り上げたり引っ掛かったりせず、マウス操作を妨げません。使っていて腕や手首の辺りが気になることもありません。
サーフェイス
表面には梨地織りの生地が使われています。粗くてざらざらとした手触りのものです。
拡大してみると Lethal Gaming Gear Venus Pro とまったく同じものでした。ただ、柔らかさが違うだけでここまで印象が変わってくるのかと驚かされます。このマウスパッドのほうが硬いからか、Venus Proよりも粗くてざらざらとしているように感じます。
マウスを滑らせたときの感触も、Venus Proにはあったしっとり感が薄れ、どちらかというと粗くてキレの良さを感じるものになっています。
Artisan HienやRazer Striderなどのアムンゼン織りのスピード系マウスパッドほどざらざらとしていないので、まだ扱いやすいとは感じます。
アームカバーとの相性は悪くないです。CW-XやPulsarのアームカバーだと縦と横はスムーズに動きますが、斜めに動かすときに引っ掛かります。よほどローセンシだったり角度を付けて腕を置いていない限りは快適に使えると思います。
硬さ
ベースは程よい柔らかさです。しっかり押し込んでようやく沈み込みます。ArtisanのSoftやLethal Gaming GearのSoftよりも少し硬いです。
反発感が少し弱いのはPoronの特徴とも言えます。
細かな手の震えやブレを適度に抑えてくれます。また、マウスに荷重を掛けると程よく減速するので、マウスを押し込んで止めるのにも適しています。
初動の軽さ
初動はやや軽いです。手の細かな震えやブレを抑えるくらいの抵抗はありつつも、それなりに少ない力で動かし始めることができます。
少し荷重を掛けた状態でも変わらずスムーズな滑り出しで、力んでいてもマウスがつっかかることがないです。
切り返し時の抵抗
マウスを左右や上下に切り返したときの抵抗も小さいです。マウスソールが沈み込んだ状態でも抵抗は小さいままで、スムーズに方向転換できます。
滑走速度
滑走速度はスピードバランスタイプに分類できます。スピードバランスタイプの中でも速い部類になるArtisan Hayate Otsu MidやFreefall SV BASE Control+よりかは遅め。
じっくり比較してみると、真ん中くらいに位置するArtisan Hayate Otsu Softとほぼ同じでした。
Hayate Otsu Softはマウスを滑らせたときに表面の粗さが手元に伝わり、このマウスパッドはそれに比べるとしっとりしているという感触の違いがあるものの、滑りの速さ自体はほぼ同じです。
マウスを押し込むと引きずるような感触とともに少し減速します。これは粗いマウスパッドによくある特徴です。
湿度による滑りの変化
湿度による滑りの変化はあまり感じませんし、マウスを滑らせたときの感触が変わることもなく、同じ感覚で使い続けられました。
使用感
前提としてハイブリッド系の粗い表面が使われているので、さらさらしたマウスパッドを好む人には向いていませんが、Hayate OtsuやHienほど粗くなく、それなりに扱いやすさも感じます。
Artisan Hayete Otsu Softのマウスを滑らせたときに手元に伝わる粗さを抑え、少ししっとりとさせた感じ。手に伝わる感触と滑走音を気にせずに比較すると、本当に似た滑り心地だと感じます。
スピードバランス系マウスパッドの中でも制御しやすい部類で、VALORANTからオーバーウォッチ2まで幅広くこなせる万能さがあります。
特に汎用丸形マウスソールと組み合わせると、荷重を掛けたときにしっかりと減速するうえに、再び動かし始めるときにつっかえるような感じもなく、滑りと止めを両立したような操作感となります。
もう入手できないLethal Gaming Gear Venus Proが好きだった人にもおすすめです
結論とターゲット
Wallhack MO-001について詳しく見てきました。前身のSkyPADはガラスマウスパッドのイメージが非常に強かったのですが、Wallhackにリブランディング後、そのイメージをがらっと変えにきている印象があります。
さまざまなリリースを控えていると発表があった直後にリリースした2種類の布製ゲーミングマウスパッドですが、どちらも妥協がなく、とても高いクオリティに仕上げてきています。
7,800円という価格は消耗品としては高価ではあるものの、価格に見合った造りだと感じます。エッジのステッチはかなり控えめで、裏面はしっかりとグリップがあります。
MO-001はLethal Gaming Gear Venusと同じ表面の生地が使われているスピードバランス系マウスパッドです。HienやHayate Otsuほど表面が粗いわけでもなく、マウスを滑らせたときのしっとり感も適度に残されていて、どのゲームでも扱いやすい万能さが強みです。
Wallhackのゲーミングマウスパッド Wallhack MO-001 のレビューでした。