ゲーミングモニター編:海外プロ・ストリーマーの使用率ランキング

本稿では、海外プロゲーマー・ストリーマーが使用するゲーミングモニターをご紹介します。

総勢1,500名以上のデータから使用率が高い順にランキングを作成しました。使用経験があるもののみ、デバイスレビュアーとして活動する筆者の簡易レビューもアリ。

海外プロ・ストリーマーが使うゲーミングモニター

海外プロゲーマー・ストリーマーの使用率が高いゲーミングモニターは以下の通りです。

※対象タイトルはCounter-Strike: Global Offensive (CS:GO), フォートナイト, オーバーウォッチ, PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS (PUBG), Apex Legends, Rainbow Six Siegeです。
※海外データベースサイトProSettings.netのリストから計算。2020/01/15時点のものです。

1位:BenQ ZOWIE XL2546

海外プロ・ストリーマー使用者:258名 (16.9%)

BenQ ZOWIEは、CS:GOに焦点を当てた製品を開発するゲーミングブランド(もちろん他タイトルでも使える)。そして「BenQ ZOWIE XL2546」は、リフレッシュレート240Hzのゲーミングモニターで最もポピュラーな製品でもあります。

色の鮮やかさを細かく調整するColor Vibrance、暗所の視認性を高めるBlack eQualizer、残像感を減らす黒挿入DyAcといった独自技術は、どれもしっかりと機能します。向上心のあるMOBA/FPSプレイヤーならばこれを買って損は無し。

BenQ ZOWIE XL2546
価格: 58,129円 (本稿執筆時点)

2位:BenQ ZOWIE XL2411P

海外プロ・ストリーマー使用者:185名 (12.1%)

同じくBenQ ZOWIEから。これもリフレッシュレート144Hzのゲーミングモニターでは有名な製品。XL2546よりも古い時期に発売されたモデルで、DyAcは搭載されていません。

BenQ ZOWIE XL2411P
価格: 27,830円 (本稿執筆時点)

3位:OMEN X by HP 25

海外プロ・ストリーマー使用者:152名 (10.0%)

国内ではポピュラーではない製品(海外ではスポンサード活動に注力しているのか使用率が高い)。カタログスペックから判断する限り、G-SYNCに対応する以外は目立ったポイントは無さそう。

OMEN X by HP 25
価格: 56,527円 (本稿執筆時点)

4位:ASUS VG248QE

海外プロ・ストリーマー使用者:146名 (9.6%)

比較的安価な144Hzモニターとして人気を博すモデル。ただしASUSは最近になって165Hz駆動の新モデル (VG258QR) を発表したので、この製品のコストパフォーマンスはやや薄れたように思える。

ASUS VG248QE
価格: 29,980円 (本稿執筆時点)

5位:BenQ ZOWIE XL2540

海外プロ・ストリーマー使用者:142名 (9.4%)

XL2546の前モデルで、現在は国内取り扱い無し。ネイティブ240Hz駆動など主なスペックはそのままですが、DyAcが備わっていないのが大きな違い。

BenQ ZOWIE XL2540
価格: -円 (本稿執筆時点)

6位:ASUS ROG Swift PG258Q

海外プロ・ストリーマー使用者:106名 (6.9%)

ASUSのゲーミングブランドR.O.Gの最上位モデルで、ネイティブ240Hz駆動。こちらも国内ではあまりポピュラーではない製品かつ、個人的にはカジュアルゲーマー向けな印象を勝手に抱いています。

画面上にゲームの照準やタイマーなどを表示するGamePlus、色調やコントラストを用途に応じて6種類のプリセットから切り替えられるGameVisualを特色としていますが、これがパフォーマンスに直結するかと言われれば怪しいところ。

ASUS ROG Swift PG258Q
価格: 64,200円 (本稿執筆時点)

7位:ALIENWARE AW2518H

海外プロ・ストリーマー使用者:102名 (6.7%)

個人的に”高いメーカーブランド”というイメージが拭えないAlienwareですが、このモニターは有力候補となり得る。ソースは失くしてしまったが、応答速度の実測値が速いとかなんとか(アテにしないでください)

特に『フォートナイト』のプレイヤーに人気を博しています。その筆頭となるのは有名ストリーマーのNinja。

Alienware AW2518H
価格: 66,152円 (本稿執筆時点)

別の視点からまとめてみる

参考として、プロ・ストリーマーが使用するゲーミングモニターを別の視点からまとめてみます。

メーカー別

  • BenQ ZOWIE:46%
  • ASUS:19%
  • Alienware:7%
  • Acer:4%
  • AOC:3%

海外プロシーンではBenQ ZOWIEのモニターを使用するプレイヤーが半数近く。競争力の高いタイトルに向けた製品を開発するというブランドコンセプトを考えると、自然な流れと言えるでしょう。

リフレッシュレート

  • 海外プロ・ストリーマー全体の98%が144Hz以上のモニターを使用する
  • 海外プロ・ストリーマー全体の48%が240Hzモニターを使用する

リフレッシュレートとは、1秒間あたりの映像が切り替わる枚数のこと。単純に数値が大きいほど優れています。ちなみに一般的なモニターは60Hzで、1秒間に60枚のコマを描写しています。

60Hzから144Hzに移行すると、その歴然とした違いに感動を覚える人が多いですね。ただし、人によっては144Hzと240Hzにさほど差を感じない方もいるようです。筆者はもう240Hzから抜け出せません。

その他

  • 画面サイズ:24~25インチ前後
  • 解像度:Full HD
  • パネル方式:TN

画面サイズは24~25インチ、解像度はFull HD(ゲーム内の解像度はこの限りではない)が主流です。一つの見方として、自宅の機材をオフラインで採用されるものと合わせているとも言えます。

また、今回の統計で上位に食い込んだモニターは全てTNパネルを搭載しています。TNパネルは発色の悪さ・視野角の狭さが弱点ですが、ネイティブ240Hz駆動に対応しており、応答速度に優れています。

ただし最近では、オーバードライブ時の応答速度が1ms(GtoG)の高リフレッシュレートなIPSモニターが続々登場しているため、TNパネルにこだわる必要は無いと言えます(実測値はまた別の話)。

最後に

一般的なモニターからゲーミングモニターに乗り換えた際にもたらされる効果は絶大ですが、それ以降は”いかに僅かな差を突き詰めるか”という世界に突入します(あくまで主観ですが)。

その僅かな差が、本気でFPS/MOBAに取り組むプレイヤーにとっては重要だったりします。逆に言えば、カジュアルゲーマーからすれば「知ったこっちゃねえわ!」というレベルです。

基本的なスペック(画面サイズ, 解像度, パネル方式, リフレッシュレート, 応答速度 etc…)が同じゲーミングモニター2製品を比べるとき、それぞれが搭載する機能に目を向けることになります。

例えば、発色を自分好みに整えるだとか、残像を減らすだとか。各社がゲームプレイ時のパフォーマンスを向上させるために開発したさまざまな機能が存在します。そういった観点で見るとBenQ ZOWIE XL2546は FPS/MOBAを本気でプレイするユーザーにとって間違いない選択だと言えます。

また、これらの統計はカジュアルゲーマーにとっては参考になりづらいです。特に、モニターの使用用途がゲームだけでない場合は、最近流行りの 応答速度の速いIPSパネル搭載モニターが最適解だと思います。

「プロ・ストリーマー使用」という文言は魅力的ではありますが、必ずしもあなたにとっての最適解とは限りません。それを踏まえたうえで、本稿で紹介した統計と向き合ってみてください。