「Xtrfy M2」レビュー

「Xtrfy M2」レビュー

本稿では、Xtrfy(エクストリファイ)のゲーミングマウス「Xtrfy M2」のレビューをお届けします。

Xtrfy M2 レビュー

Xtrfy M2
タイプ:左右対称センサー:PixArt PMW3310解像度:最大4,000dpi最大加速度:30Gポーリングレート:1000Hzボタン数:7個リフトオフディスタンス:-ソフトウェア:対応サイズ:W65×D125×H35mm重量:約112g(ケーブル除く)価格:8,284円 (2019/3/6時点)

Xtrfyは、スウェーデンのプロゲーミングチームNinjas in Pyjamasが設計・開発にかかわるゲーミングデバイスメーカーです。NiPはe-sportsタイトル『CS:GO』における強豪チームで、XtrfyはFPSプレイヤーに最適な製品を展開しています。全製品がソフトウェアを必要とせず、本体だけで設定を完結できるのも一つのこだわり。

マウスのラインナップとしては、あらゆる持ち方に対応した左右非対称M1、つまみ持ち・つかみ持ちに適した左右非対称M2、かぶせ持ちに適した大きめの左右非対称M3が展開されています。本稿では、ブランド内で唯一の左右対称ゲーミングマウスである「Xtrfy M2」について詳しく見ていきます。

製品仕様と外観

NiPが設計・開発にかかわる左右対称型マウス

「Xtrfy M2」はスウェーデンの強豪チームNiPの経験からチューニングを施し、プレイヤーのパフォーマンスを向上させることを目的に設計された有線ゲーミングマウスです。ソフトウェアのインストールは不要ですが、最新ファームウェアの適用が推奨されています。

本体形状は左右対称型で、左側に2つのサイドボタン、ホイールボタンの手前に2つのCPI調節ボタンを備えています。CPIは400/800/1600/3200/4000の5段階で切り替え可能です。本体サイズは幅65×奥行125×高さ35mmで、つかみ持ち・つまみ持ちに適したサイズ感となっています。

マウス表面にはラバーコーティングが施されており、激しいマウス操作の際にもしっかり滑り止めの役割を果たします。またサイド部分には大きく刻んだ切り込みが入っており、より強いグリップ感を得られます。

センサーには「PixArt PMW3310」を採用しています。高性能を謳ったマウスに搭載されるセンサーは3360以降が主流となりつつある今、NiPのメンバーは”これまでの実績と安定性”から、あえて3310を選択しているとのこと。もちろん現行でも十分に通用するスペックを誇っています。

計測値112g(ケーブル除く)と重ため

また「Xtrfy M2」の特徴として、左右対称型のゲーミングマウスでは珍しく本体重量が重たいことが挙げられます。公表値は112g(ケーブル除く)で、実測値も約112gとなりました。本体内部に錘が組み込まれており、意図的に重たいマウスとして設計されています。

これにより、90g前後が基準となっているその他大勢の左右対称型ゲーミングマウスと差別化を図っており、全く異なる操作感が期待できます。持ち方との相性や操作感についてはパフォーマンスの項目で詳しく検証しています。

外観を見ると、Xtrfyならではの黄色のLEDイルミネーションが特徴的です。カラー変更や明るさ調整はできない仕様となっています。ホイール手前のCPI変更ボタンのバックライトは、設定感度によって色が変わります。

パフォーマンス

マウスの持ち方3種との相性を検証

つまみ持ち・つかみ持ちに適している

「Xtrfy M2」はつまみ持ち・つかみ持ちユーザーに適したマウスです。本体の奥行が125mmと左右対称型としてはやや長めに設計されていることで、あらゆる手の大きさをカバーできることが挙げられます。筆者の手の大きさ(日本人男性の平均である18.5cm)では、手へのフィット感・フィーリングは文句無し。形状の特徴から、かぶせ持ちには適していません。

サイド部分が大きく削られてへこんでいるので、親指・薬指・小指がすっぽりと納まります。自然な手の形というよりは、薬指と小指をしっかり本体に折り込む形で固定するほうがフィットします。つまり、つまみ持ち・つかみ持ちユーザーにとっては最適な形状と言えるでしょう。

本体表面のラバーコーティングとサイド部分の切り込み加工、さらに重ための本体重量により、グリップ感は十分に保たれています。ゲームプレイ中に激しくマウスを操作しても素晴らしい安定感を発揮してくれるでしょう。

つかみ持ち・つまみ持ちで抜群の安定感

大きなへこみを持つサイド形状

左右対称型ゲーミングマウスの持ちやすさの鍵はサイド部分にあります。「Xtrfy M2」はサイド形状が作り込まれており、親指・薬指・小指の3本でしっかりと固定することができます。

本体重量が重ために調整されていることでAIMを安定させやすく、リフトディスタンスも適切に調整されています。112gはかなり重たいと感じるかもしれませんが、充電バッテリーが内臓された無線ゲーミングマウスと並ぶ数値で、思っているよりも馴染みやすいです。

普段使用しているマウスが95gの筆者でも自然に扱うことができたので、マウスの重量の変化に慣れるまでにはそこまで時間が掛からないと思われます。それ以上に、持ちやすい形状がもたらす恩恵は大きいです。これまで軽いマウスを使用していたつまみ持ち・つかみ持ちユーザーにとっても良い選択肢となるでしょう。

スイッチの調整は柔らかめで連打しやすい

各ボタンはFPSに最適な調整

「Xtrfy M2」の各スイッチの調整はホイールを除いて全体的に柔らかめとなっています。FPSにおいて重要となる”タップ撃ち”も容易にこなせる、適切なセッティングと言えます。

メインスイッチはオムロン製が採用されており、ボタンの固さはやや柔らかめです。”カチカチ”と歯切れの良い音が鳴り、クリック連打しやすい調整です。サイドボタンスイッチはKailh製が採用されており、本体から出っ張っているので瞬時に押しやすいです。誤爆しづらい位置に配置されており、こちらも柔らかいので使いやすいでしょう。

ホイールの操作は1回ごとに弱めの引っ掛かりがあり、何度回したのかを把握しやすいタイプ。ホイールクリックはやや固めで、少し意識して押し込む必要があります。

極めて正確なセンサー挙動を見せる

数々の実績を誇る”PixArt PMW3310”搭載

「Xtrfy M2」に搭載されたセンサーはPixArt PMW3310です。これは一世代前のハイエンド機に搭載されていたセンサーですが、現行でも十分に通用するスペックを誇ります。

例のごとく、Mouse Testerを使用してセンサーの精度を検証しました。マウスを動かした際に正確なトラッキングが行えているかをテストするツールで、点が綺麗にラインに沿っていればトラッキングが精密であることを示します。

どうしてもテスト環境によって結果が前後してしまうので、あくまで参考程度にと前置きすることになりますが、マウスパッド「Xtrfy GP1」を使用してテストを実施します。一般的にゲームプレイに用いられるであろう4種の解像度(400 / 800 / 1600 / 3200cpi)で検証した結果は以下の通りです。

結論として「Xtrfy M2」のセンサー挙動は文句無しで、どの解像度でも波形に沿って正確に点が散りばめられています。カーソルのブレやポインタ飛びも見られず、安心して使用できると言えるでしょう。精密なAIMを求められるFPSやMOBAといったタイトルでも信頼できる正確なセンサー挙動を見せてくれました。

結論とターゲット

重ための本体重量は、つまみ持ち・つかみ持ちユーザーの安定したAIMをサポートするはずだ

「Xtrfy M2」は親指・薬指・小指の3本で固定しやすい形状かつ、本体重量が重ために調整されていることで、非常に安定したマウス操作をおこなえます。本体表面に施されたラバーコーティングとサイドの切り込みによる強いグリップ感も、快適な操作感を実現する要因となっています。

スイッチ周りはFPSに適した柔らかめのセッティングで、高速タップ撃ちも容易におこなえます。また、センサー挙動が正確かつリフトディスタンスの調整も扱いやすいことから、多くのFPSプレイヤーの候補の一つに含まれるのではないでしょうか。

軽量設計を謳った左右対称型ゲーミングマウスが多い中、「Xtrfy M2」は重量面でそれらの製品との明確な差別化を図りつつ、あらゆるユーザーに扱いやすいよう丁寧に仕上げた製品と言えます。その独特の使用感は、つかみ持ち・つまみ持ちユーザーならば一度は試してみる価値があるでしょう。

Xtrfy M2
タイプ:左右対称センサー:PixArt PMW3310解像度:最大4,000dpi最大加速度:30Gポーリングレート:1000Hzボタン数:7個リフトオフディスタンス:-ソフトウェア:対応サイズ:W65×D125×H35mm重量:約112g(ケーブル除く)価格:8,284円 (2019/3/6時点)

以上、ゲーミングマウス「Xtrfy M2」のレビューでした。