『フォートナイト バトルロイヤル』に最適なグラフィックボード、ゲーミングPC【GPUベンチマーク】

先日、日本語版のリリースや全プラットフォームでのクロスプレイ対応が発表されるなど、話題沸騰中の『フォートナイト バトルロイヤル』。筆者もよくプレイするタイトルの1つです。
当記事では、『フォートナイト バトルロイヤル』を快適に動かすためにはどの程度のPCスペックが必要なのか、CPU/GPUベンチマークを参考にしながら解説していきます。
[toc heading_levels=”2,3,4,5,6″]『フォートナイト バトルロイヤル』必要動作環境
Epic Gamesが公式に発表している『フォートナイト バトルロイヤル』の必要動作環境です。
推奨動作環境 | 最低動作環境 | |
GPU | NVIDIA GTX 660 / AMD Radeon HD 7870 | Intel HD 4000 |
VRAM | 2GB | – |
CPU | Core i5 2.8Ghz | Core i3 2.4Ghz |
メモリ | 8GB | 4GB |
OS | Windows 7/8/10 64-bit | Windows 7/8/10 64-bit / Mac OSX Sierra |
Unreal Engineの開発元が制作したゲームだけあって、そこまでスペックは要求されない印象です。快適さを考慮しないのであれば、グラフィックボードが無くても動作自体は確認済みのようです。
グラフィックボード無しでも動く?
公式が発表している最低動作環境によると、Intel HD 4000という内臓グラフィックスドライバとの記述があります。つまりはGPUを搭載していない、いわゆる”グラボ無し”のパソコンでも動作を確認しているようです。
しかし快適どころかまともに動作しない可能性が高いうえ、『フォートナイト バトルロイヤル』は一瞬の行動や状況判断が問われるバトルロワイアルゲームですので、満足にはプレイできないでしょう。
『フォートナイト バトルロイヤル』GPUベンチマーク
一般的なPCゲームは、平均60fps以上で動作すれば快適にプレイできていると言えます。
海外メディアにて行われたGPUベンチマークを参考にしながら、平均60fps以上で動作が確認できたGPU、さらにはゲーミングモニターを使用することを仮定して平均144fps以上を計測したGPUを、『フォートナイト バトルロイヤル』推奨グラフィックボードとしてピックアップしていきます。
- フルHD(1920×1080)最高設定
- WQHD(2560×1440)最高設定
- 4K(3840×2160)最高設定
では上記3パターンでの平均fpsのベンチマーク検証結果を見ていきましょう。
フルHD(1920×1080)最高設定
『フォートナイト バトルロイヤル』フルHD(1920×1080)最高設定 | |
Nvidia Titan X | 150 |
GeForce GTX 1080 Ti | 150 |
GeForce GTX 1080 | 150 |
GeForce GTX 1070 Ti | 150 |
GeForce GTX Titan X | 143 |
GeForce GTX 1070 | 138 |
GeForce GTX 980 Ti | 135 |
GeForce GTX 1060 6GB | 112 |
GeForce GTX 980 | 105 |
GeForce GTX 1060 3GB | 105 |
GeForce GTX 970 | 92 |
GeForce GTX 1050 Ti | 68 |
GeForce GTX 960 | 58 |
GeForce GTX 1050 | 53 |
GeForce GTX 950 | 51 |
GeForce GT 1030 | 31 |
『フォートナイト バトルロイヤル』をフルHDの最高画質で動作させた結果、GeForce GTX 1050 Ti以上のグラフィックボードで平均60fps以上を計測しています。数年以内に購入したミドルレンジのゲーミングPC、もしくは直近に購入したものであれば快適にプレイできると言えます。
平均60fps以上で安定したプレイを求めるユーザーは”GTX 1050 Ti”、ゲーミングモニターを用いて平均144fps以上の高リフレッシュレートでプレイしたい場合は”GTX 1070 Ti”以上を導入すると良いでしょう。
平均60fps以上を計測したGPU一覧
- Nvidia Titan X
- GeForce GTX 1080 Ti
- GeForce GTX 1080
- GeForce GTX 1070 Ti
- GeForce GTX Titan X
- GeForce GTX 1070
- GeForce GTX 980 Ti
- GeForce GTX 1060 6GB
- GeForce GTX 980
- GeForce GTX 1060 3GB
- GeForce GTX 970
- GeForce GTX 1050 Ti
平均144fps以上を計測したGPU一覧
- Nvidia Titan X
- GeForce GTX 1080 Ti
- GeForce GTX 1080
- GeForce GTX 1070 Ti
フルHD最高設定 推奨グラフィックボード
ベンチマークにて平均112fpsを記録した “GTX 1060 6GB”
WQHD(2560×1440)最高設定
『フォートナイト バトルロイヤル』WQHD(2560×1440)最高設定 | |
Nvidia Titan X | 140 |
GeForce GTX 1080 Ti | 137 |
GeForce GTX 1080 | 112 |
GeForce GTX 1070 Ti | 98 |
GeForce GTX Titan X | 97 |
GeForce GTX 1070 | 94 |
GeForce GTX 980 Ti | 92 |
GeForce GTX 1060 6GB | 71 |
GeForce GTX 1060 3GB | 68 |
GeForce GTX 980 | 68 |
GeForce GTX 970 | 60 |
GeForce GTX 1050 Ti | 41 |
GeForce GTX 960 | 35 |
GeForce GTX 1050 | 33 |
GeForce GTX 950 | 31 |
GeForce GT 1030 | 19 |
対応モニターの流通も増えてきたように思えるWQHD画質では、ミドルレンジ以上のグラフィックボードで平均60fps以上を計測しています。しかし144fps前後で動作するのはTitan XかGTX 1080 Tiの2種のみという結果に。
WQHD画質で144hz対応ゲーミングモニターをフルに活用したいユーザーはGeForce GTX 1080 Tiを搭載したゲーミングPCが必要ですが、平均60fps以上で快適にプレイするならば”GeForce GTX 1060 3GB”以上でじゅうぶんだと言えます。
平均60fps以上を計測したGPU一覧
- NVIDIA Titan X
- GeForce GTX 1080 Ti
- GeForce GTX 1080
- GeForce GTX 1070 Ti
- GeForce GTX Titan X
- GeForce GTX 1070
- GeForce GTX 980 Ti
- GeForce GTX 1060 6GB
- GeForce GTX 1060 3GB
- GeForce GTX 980
- GeForce GTX 970
WQHD最高設定 推奨グラフィックボード
ベンチマークで平均98fpsを記録した “GTX 1070 Ti”
4K(3840×2160)最高設定
『フォートナイト バトルロイヤル』4K(3840×2160)最高設定 | |
GeForce GTX 1080 Ti | 74 |
Nvidia Titan X | 72 |
GeForce GTX 1080 | 54 |
GeForce GTX 1070 Ti | 49 |
GeForce GTX Titan X | 48 |
GeForce GTX 1070 | 47 |
GeForce GTX 980 Ti | 45 |
GeForce GTX 1060 6GB | 34 |
GeForce GTX 1060 3GB | 34 |
GeForce GTX 980 | 32 |
GeForce GTX 970 | 29 |
GeForce GTX 1050 Ti | 19 |
GeForce GTX 960 | 17 |
GeForce GTX 950 | 13 |
GeForce GTX 1050 | 11 |
GeForce GT 1030 | 4 |
4K画質まで引き上げた結果、平均60fps以上を計測したのはGeForce GTX 1080 TiかNVIDIA Titan Xの2種のみ。やはり軽量なゲームとはいえ、よほどのハイエンドGPUで無い限りは快適に動作しないようです。
平均60fps以上を計測したGPU一覧
- GeForce GTX 1080 Ti
- NVIDIA Titan X
4K最高設定 推奨グラフィックボード
ベンチマークで平均74fpsを記録した “GTX 1080 Ti”
『フォートナイト バトルロイヤル』推奨ゲーミングPC
ここまでフルHD/WQHD/4K画質でのGPUベンチマーク結果を見てきました。先ほど一覧にした推奨グラフィックボードを搭載したゲーミングPCであれば、『フォートナイト バトルロイヤル』を快適にプレイできるでしょう。
解像度とゲーム内設定別に、『フォートナイト バトルロイヤル』推奨ゲーミングPCをピックアップしていきます。
フルHD中間画質で快適に遊ぶ
一般的な解像度であるフルHD(1920×1080)で画質をミドルまで下げた状態の『フォートナイト バトルロイヤル』を快適に動作できるゲーミングPCはこちら。
GALLERIA(ガレリア) ZH | |
OS | Windows 10 Home インストール済み |
CPU | Intel Core i7-8700 |
マザーボード | Intel Z370 ATXマザーボード |
メモリ | 8GB×1(DDR4 SDRAM) / 4スロット |
GPU | NVIDIA GeForce GTX1050 Ti 4GB |
HDD | 1TB |
SSD | 240GB |
電源 | DELTA 500W 静音電源(80PLUS BRONZE) |
付属品 | GALLERIA Gaming Keyboard / レーザーマウス(USB接続) |
サイズ | 幅207×奥行520.7×高さ450.2mm |
重量 | 約13.9kg |
保証 | 1年間 持ち込み修理保証 |
フルHDの中間画質で『フォートナイト バトルロイヤル』を快適にプレイしたい場合、「ガレリアZH」がおすすめです。第8世代高性能CPUの”Intel Core i7-8700”、ライトユーザー向けGPUである”GeForce GTX 1050 Ti”を搭載したゲーミングPCです。
GTX 1050 TiであればフルHD中間画質で平均80fps以上と、非常に安定した動作が可能です。
ゲーム性を考えると、よほどグラフィック設定を下げない限りは差が出づらいですので、『フォートナイト バトルロイヤル』を気軽に遊びたいと考えているユーザーにはガレリアZHが最適。しかし他に重たいゲームをプレイする予定がある場合、スペック不足となってしまう可能性があるのでご注意を。
フルHD最高画質で快適に遊ぶ
解像度フルHD(1920×1080)はそのままに、最高設定で『フォートナイト バトルロイヤル』を快適に動作できるゲーミングPCはこちらです。
GALLERIA(ガレリア) ZT 8700 | |
OS | Windows 10 Home インストール済み |
CPU | Intel Core i7-8700 |
マザーボード | Intel Z370 ATXマザーボード |
メモリ | 8GB×1(DDR4 SDRAM) / 4スロット |
GPU | NVIDIA GeForce GTX1060 6GB |
HDD | 1TB |
SSD | 240GB |
電源 | DELTA 500W 静音電源(80PLUS BRONZE) |
付属品 | GALLERIA Gaming Keyboard / レーザーマウス(USB接続) |
サイズ | 幅207×奥行520.7×高さ450.2mm |
重量 | 約13.9kg |
保証 | 1年間 持ち込み修理保証 |
「ガレリアZT」は、第8世代CPU”Core i7-8700”、ミドルレンジGPUに位置する”GeForce GTX1060 6GB”を搭載したゲーミングPCで、フルHD最高画質の『フォートナイト バトルロイヤル』を快適にプレイすることができます。
GTX 1060 6GBはベンチマークによると、平均112fpsでの非常に快適な動作が確認されています。
またこのスペックであれば、他の重たいゲームも設定次第で快適に遊ぶことが可能。フルHD最高画質の『フォートナイト バトルロイヤル』はもちろん、気になったゲームも自在に楽しむことができる万能なゲーミングPCと言えます。
WQHD最高画質で快適に遊ぶ
解像度WQHD(2560×1440)、最高画質設定での推奨ゲーミングPCはこちら。
GALLERIA(ガレリア) ZV | |
OS | Windows 10 Home インストール済み |
CPU | Intel Core i7-8700K |
マザーボード | Intel Z370 ATXマザーボード |
メモリ | 8GB×1(DDR4 SDRAM) / 4スロット |
GPU | NVIDIA GeForce GTX 1070Ti 8GB |
HDD | 2TB |
SSD | 640GB |
電源 | DELTA 500W 静音電源(80PLUS BRONZE) |
付属品 | GALLERUA Gaming Keyboard / レーザーマウス(USB接続) |
サイズ | 幅207×奥行520.7×高さ450.2mm |
重量 | 約13.9kg |
保証 | 1年間 持ち込み修理保証 |
最新8世代CPU”Intel Core i7-8700K”とハイエンドGPU”GeForce GTX 1070 Ti”を搭載した「ガレリアZV」であれば、WQHD最高画質の『フォートナイト バトルロイヤル』を快適にプレイできます。
本来、解像度を引き上げるとパフォーマンスが急激に下がりますが、GTX 1070 Tiの処理能力によって平均98fpsという非常に安定した動作が可能です。
俗にいう”高スペック”の部類に入るので、もちろん『フォートナイト バトルロイヤル』以外のゲームも快適にプレイできますし、高解像度のゲーミングモニターを今後導入する予定のユーザーにもおすすめできるゲーミングPCです。今後数年は全く困らないスペックなので安心。
4K最高画質で快適に遊ぶ
最後に、4K(3840×2160)最高画質での推奨ゲーミングPCを紹介。
GALLERIA(ガレリア) ZZ | |
OS | Windows 10 Home |
CPU | Intel Core i7-8700K |
マザーボード | Intel Z370 ATXマザーボード |
メモリ | 16GB(8GB×2,DDR4 SDRAM / 4スロット) |
GPU | NVIDIA GeForce GTX 1080 Ti |
HDD | 2TB |
SSD | 500GB |
電源 | Enhance 800W 電源(80PLUS GOLD) |
付属品 | GALLERIA Gaming Keyboard / レーザーマウス(USB接続) |
サイズ | 幅207×奥行520.7×高さ450.2mm |
重量 | 約13.9kg |
保証 | 1年間 持ち込み修理保証 |
ここまで解像度が上がるとかなりの映像処理能力が必要となりますので、最新8世代CPU”Intel Core i7-8700K”、ハイエンドGPU”GeForce GTX 1080 Ti”を搭載した「ガレリアZZ」を推奨ゲーミングPCとしてピックアップ。
4K解像度で最高画質の『フォートナイトバトルロイヤル』を平均74fpsで動作可能で、設定次第では3桁fpsも目指せるといったところ。フォートナイトのような比較的軽量なゲームであれば4K解像度で問題なく動かせますし、他の重たいゲームも非常に快適にプレイできる高性能ゲーミングマシンとなっています。
なお当サイトでは「ガレリアZZ」を実際にドスパラ様からお借りして動作確認を行っていますので、より詳細なレビューが気になる方は以下の記事をご覧ください。
関連記事:「ガレリアZZ」実機レビュー。Core i7-8700K + GTX 1080 Ti搭載の高性能ゲーミングPC
まとめ
『フォートナイト バトルロイヤル』は最適化がよくできた軽いゲームですが、快適にプレイしたい場合はグラフィックボードを搭載したゲーミングPCが必須となります。しかし一般的な解像度であるフルHDで快適に楽しみたい場合はそこまでのスペックを必要としないので、気軽に楽しむことができます。
ここまでベンチマーク結果をもとにピックアップしてきた”推奨グラフィックボード”と”推奨ゲーミングPC”を表にまとめておきます。
解像度/設定 | 推奨グラフィックボード | 推奨ゲーミングPC |
フルHD(1920×1080)中間設定 | GeForce GTX 1050 Ti | ガレリアZH |
フルHD(1920×1080)最高設定 | GeForce GTX 1060 6GB | ガレリアZT 8700 |
WQHD(2560×1440)最高設定 | GeForce GTX 1070 Ti | ガレリアZV |
4K(3840×2160)最高設定 | GeForce GTX 1080 Ti | ガレリアZZ |
これから『フォートナイト バトルロイヤル』をプレイするために環境を整えるユーザーは、当記事で紹介してきた”どのグラフィックボードで平均何fps出るのか”を示したベンチマークを目安に決めてみてはいかがでしょうか。
情報元:TechSpot