「ガレリアZZ」実機レビュー。Core i7-8700K + GTX 1080 Ti搭載の高性能ゲーミングPC

ドスパラさんから『ガレリアZZ』の実機を貸し出していただいたので、この記事ではそのゲーミング性能や外観などを含めた詳細なレビューをお届けします。
ガレリアZZはハイエンドな仕様となっており、最新の第8世代Coreプロセッサーである「Core i7-8700K」と、ゲーム用途で非常に優れたGPU「GTX 1080 Ti」を搭載したゲーミングPC。
ガレリアZZの仕様/スペック
GALLERIA ZJ 仕様 / スペック表 | |
OS | Windows 10 Home インストール済み |
CPU | インテル Core i7-8700K プロセッサー |
(6コア, 定格 3.70GHz, ターボ・ブースト時最大 4.70GHz, | |
12MB L3 キャッシュ, インテル ハイパースレッディング・テクノロジー対応) | |
メモリ | 16GB PC4-21300 (DDR4 SDRAM, 8GBx2, デュアルチャネル) |
2スロット空き(合計4スロット) | |
マザーボード | インテル Z370 チップセット搭載 ATX マザーボード |
グラフィックボード | NVIDIA GeForce GTX1080 Ti 11GB GDDR5X(PCI Express3.0 |
SSD | 500GB |
HDD | 2TB |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
映像出力 | HDMI x1 |
DisplayPort x3 | |
USB 3.0(前面) | 2 |
USB 3.0(背面) | 6 (Type A x5 + Type C x1) |
ケース | オリジナル ガレリア専用 KTケース ブラック(ATX) |
電源 | Enhance 800W 電源 (80PLUS GOLD) |
キーボード | GALLERIA Gaming Keyboard(USB接続) |
マウス | レーザーマウス(USB接続) |
本体サイズ | 幅207×奥行520.7×高さ450.2 mm |
重量 | 約13.9kg |
保証 | 1年間 持込修理保証 |
最新の第8世代Coreプロセッサー「Intel Core i7-8700K」とハイエンドGPU「GTX 1080 Ti 11GB」を搭載している高性能なゲーミングPCです。
『ガレリアZZ』も含むZシリーズではCPUファンが標準搭載されていたり、内部に良質なパーツが使用されています。カスタマイズ無しでも申し分ない仕様。
もちろんドスパラでは各パーツのカスタマイズも行えますが今回は一切触れておらず、あくまで標準仕様のガレリアZZを貸し出していただきました。
では早速、ガレリアZZがどれほどの性能を誇るゲーミングPCなのかを検証していきます。
[toc heading_levels=”2,3,4,5″]ガレリアZZのゲーミング性能
さて、ゲーミングPCに最も求められているのは「流行りのゲームタイトルを快適に動かすことができるか」だと思う。
そこで『ガレリアZZ』で定番のベンチマークソフトを使って性能を測定するだけでなく、有名ゲームタイトルを実際にプレイしてフレームレートを計測してみました。
3DMark Fire Strike
3DMarkは世界標準とも言えるベンチマークソフトで、3Dゲームでどれほどパフォーマンスが出せるのかを計測してくれます。今回は3DMarkから「Fire Strike」と「Time Spy」でテストします。
まずは標準的なDirectX11で動作するFire Strikeで検証。一般的なゲーミングPCのパフォーマンスを計測するのに使用される定番ベンチマーク。
計測した結果スコアは22330を記録し、なんと上位2%に食い込みました。ガレリアZZの構成からも非常に納得できる結果ですが、やはり非常にパフォーマンスが高い。
3DMark Time Spy
Time Spyは高負荷なDirectX12で動作します。簡単に言うとFire Strikeよりも高性能なPCにターゲットを向けたベンチマーク。それゆえ、高性能なマシンでなければ目立った数値は出せないのですが…
なんと8670というスコアを記録し、ガレリアZZは上位11%に位置するという結果を叩き出しました。
FINAL FANTASY XIV
SQUARE ENIX公式が配布する「FF14」のベンチマークソフト。決められた時間内でのフレーム描写数から、パソコンのグラフィック処理能力を計測します。
フルHD(1920×1080)の最高品質で計測した結果、スコアは18349で「非常に快適」の評価。ガレリアZZならば「FF14」を最高設定でプレイするのは容易いです。
モンスターハンターフロンティア
昔からよく使用されている「モンスターハンターフロンティア」の公式ベンチマークソフト。
1回目に70893というスコアが表示され、さすがに驚いてしまい再計測。その結果2回目のスコアも69107… 驚異的なパフォーマンス。
PHANTASY STAR ONLINE 2
最後に、SEGAが公式に配布している「PSO2」のベンチマークソフトで測定。
最高設定の6で測定した結果、こちらも67561と非常に高いスコアを叩き出した。
当たり前ですがMHFやPSO2など一昔前のゲームは余裕で動作しますし、FF14のような比較的新しいゲームも最高設定で快適に動作すると言えます。
PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS
今やPCゲームをいくつか挙げる上で『PUBG』は外せないタイトル。設定は最高設定、中間設定、最低設定の3種類でフレームレートを計測しました。
比較的PCへの負荷が高くなる状況でどれだけ安定するのかを確かめるべく、降りるプレイヤーが多く民家も密集している「Pochinki」に降り、戦闘が頻繁に発生するゲーム序盤でのfps値を計測した結果が以下の通りです。
レッドゾーンの爆撃や数か所での撃ち合いが発生するとfpsが一時的に低下することはありましたが、基本的にはかなり安定していると言えます。
どういうワケか、最低設定よりも中間設定の方がパフォーマンスが高かった印象。どちらにしろ超重量級タイトルと言える『PUBG』でも60fpsを下回ることはほとんどないので、非常に快適にプレイできます。
Fortnite Battle Royale
PUBGと同ジャンルであるバトルロワイヤルシュータータイトルとして第一線に躍り出た『Fortnite Battle Royale』でも最高設定にて検証しました。
一時的なfpsの低下も見られず、平均フレームレートは130fpsあたりで非常に安定しています。開発がUnreal Engineを手掛けるEpic Gamesだけあって最適化が良くできている。
『Fortnite Battle Royale』は比較的重たいゲームですが、ガレリアZZのマシンパワーを借りればリフレッシュレート120/144hzのゲーミングモニターの恩恵も十分に受けることが可能です。
League of Legends
世界で最もプレイされるeスポーツタイトルでもあるMOBA『League of Legends』でも検証。設定を下げればオンボードでもギリギリ動作するほど非常に軽量なゲームですが、ゲームの仕様上エフェクトが重なれば意外と負荷が掛かるんですよね。
そこで5v5ランダムミッド(ハウリングアビス)で最高設定にして、できる限り負荷を高めてフレームレートを計測してみます。
当然の結果となりました。ランダムミッドの特性上、複数プレイヤーのスキルが重なることが多いので通常のモードよりもfpsは出づらいとはいえ、ほぼ常時144fpsは維持しています。
5v5サモナーズリフトであれば200fps以上で安定するので、リフレッシュレート240hzゲーミングモニターの導入も視野に入れていいと思います。
Overwatch
人気アクションシューティング『Overwatch』は比較的軽量なゲームなのですが、FPSというジャンルの仕様上できるだけ高いフレームレートでプレイできれば有利となる。最高設定でどれほどのfpsを出せるのか検証しました。
クイックマッチ1戦を通してフレームレートを計測した結果、マッチ終盤を除いて150fpsを下回ることはなかった。
終盤にUltimateが重なったタイミングでfpsの低下がみられたものの120fps程度で済んでいる。平均すると180fpsほどで常時安定した快適なゲームプレイが可能でした。
ガレリアZZならばプレイできないゲームは存在しない
ガレリアZZのゲーミング性能を検証した結果、やはりGTX 1080 Tiを搭載していることから快適にプレイできないゲームは存在しないと言えるほど、驚異的なパフォーマンスを誇っています。
ガレリアZZの作業性能
これまで『ガレリアZZ』のゲーム用途での性能を検証してきましたが、ゲーミングPCを作業にも兼用している筆者のように様々な用途で使う方も多いはず。
『ガレリアZZ』は最新の第8世代Coreプロセッサーである「Intel Core i7-8700K」を搭載していますがその実力はどうなのでしょうか。作業用マシンとしての性能も検証していく。
PCMark 10
「PCMark 10」ではブラウジングや文書作成,ビデオ通話,映像処理などを行い、パソコンの総合的な性能を点数に表してくれるベンチマークソフトです。
スコアは6588点で、全体で上位3%の性能という結果になりました。作業用途において困る場面は無いと断言できます。
Geekbench
「Geekbench」は定番のベンチマークソフトで、非常にシンプルなテストでCPUの性能を計測してくれます。
シングルコアは5433点,マルチコアは24002点という結果に。さすが第8世代Coreプロセッサー、他CPUの性能を圧倒する驚異的な数字を叩き出してくれます。
『ガレリアZZ』はゲーミング性能も凄まじいものですが、作業用途でも不自由することは無いと断言できます。
ガレリアZZの外観/内部仕様
ここからは、『ガレリアZZ』の外観や内部仕様を詳しく見ていきましょう。
外観
サイズは幅207×奥行520.7×高さ450.2(mm)で重さは13.9kg。大きくてズッシリとしている印象です。
前面
前面にはUSB3.0ポート×2,SDカードリーダー,マイク入力とヘッドフォン出力のジャックがそれぞれ1つ搭載されています。
右側
右上に空いたメッシュ穴には、マザーボードの熱を逃がして温度を下げる効果があります。
左側
CPUやグラフィックボードなどを冷却するためのメッシュ穴が2箇所空いており、120mmのファンを2つ取り付けることができます。
上面
上部にも120mmのファンを2つ取り付け可能で、PCの電源が入っている間は埃が侵入しづらいようになっています。
背面
背面には、内部の熱を逃がすために120mmファンが取り付けられています。モニター用のジャックは、DisplayPort ×3,HDMI ×1の計4つでした。
リアパネルの構成は以下の通りです。
- USB3.1ポート ×5
- USB3.1 Type-C ×1
- DVI-D
- D-Sub
- PS/2
- HDMI
- LANポート
- オーディオジャック
- アンテナジャック
『ガレリアZZ』に搭載されているマザーボード「Z370 Pro 4」の強みとしては、5Gbpsで転送可能なUSBポートが合計5つ(Type-Cを含めると6つ)も搭載されている点です。
内部仕様
このように配線は綺麗にまとめられており、パソコン内部の掃除もしやすい。
マザーボード「Z370 Pro 4」に乗せられたグラフィックボード「GTX 1080 Ti」はそこそこ重量がありますが十分に支えられ、左下に電源、右下にストレージとシンプルな内部構成になっています。
マザーボード「Z370 Pro 4」の仕様
『ガレリアZZ』に搭載されているATXマザーボード「Z370 Pro 4」はサウンドカードの導入やグラフィックボードの増設も可能です。
- M.2スロット ×2
- PCIスロット ×1
- PCI Express ×3
- PCI Express ×2
- SATAスロット ×6
写真では見づらいですが以上のスロットが搭載されており、機器にこだわりたいゲーマーが求めるものを不足なく叶えてくれる構成となっています。
CPUファンが標準搭載
ガレリアのZシリーズにはCPUファンが標準で搭載されている(初めから”静音パックまんぞくコース”が付いている)ので、静音かつ冷却性が高い仕様となっています。
ストレージは棚を引く感覚で簡単に取り出せる。SSDやHDDの増設時は裏から配線を繋ぐだけで楽に行えます。
電源はEnhance製 800W 80+ GOLD認証
電源は有名メーカーのEnhance製なので安心。80PLUS GOLD認証でかなり値が張るモノですが、『ガレリアZZ』には標準で搭載されています。
BTOメーカーでゲーミングPCを買う際は電源をアップグレードする人も多いと思いますが、こちらは十分すぎるのでその必要も無さそうです。
付属品
『ガレリアZZ』の付属品は以下の通りです。
- ドライバーなどのディスク類
- 電源ケーブル
- 付属のキーボードとマウス
付属マウスにはボタンが計5つ搭載(ホイール手前に1つ,両サイドに各2つ)されており、左右非対称の形状もなかなか手にフィットする。本格的なゲーミングデバイスと比べると性能面では劣りますが、付属品としては素晴らしい。
同時キー入力が可能なメンブレンキーボードも同梱しており、『ガレリア』シリーズは届いた瞬間からすぐにゲームを楽しめる仕様としているようです。
ガレリアZZまとめ
PROS 良かった点/メリット
- 第8世代Core i7は段違いで高速で、GTX 1080 Tiのゲーミング性能は非常に高い
- 快適にプレイできないゲームタイトルは存在しないと言えるほどのハイパフォーマンス
- WQHDや4K画質でのゲーム体験も楽しめる
- 高リフレッシュレートのゲーミングモニターの性能を引き出せる
CONS 悪かった点/デメリット
- 高性能・最新ハードを搭載している関係で どうしても価格が張ってしまう
CONCLUSION 結論/まとめ
最新Coreプロセッサー「Core i7-8700K」とハイエンドGPU「GTX 1080 Ti」を搭載した高性能ゲーミングPCの『ガレリアZZ』ですが、その他のパーツもとても豪華な仕様となっており、非常に快適なゲーミング環境を整えたい方には是非ともおすすめしたい。
正直7世代CoreプロセッサーではGTX 1080 Tiの性能を引き出せていない感がありましたが、6コア12スレッド搭載の「Core i7-8700K」とは相性抜群。想像以上のパフォーマンスを見せてくれました。
もちろんカスタマイズ無しでも十分に高スペックマシンとして機能しますし、購入後にサウンドカードの導入やグラフィックボードの増設も可能ですので、前線で戦っていけるゲーミングマシンと言えます。
デメリットとして価格が高い点が挙げられますが、それだけの価値はあるゲーミングPCと断言できます。ベンチマークを行ったり実際にゲームを動かしてフレームレートを計測したりしましたが、本当に驚異的な性能。
『ガレリアZZ』は数年後も現役で戦えるほど高いマシンスペックを誇っており、非常に快適なゲーミング環境を構築したい方におすすめできるゲーミングPCです。初めてゲーミングPCを購入する方や買い替えを検討している方は是非視野に入れてみてはいかがでしょうか。
大変参考になる記事でした。このドスパラのガレリアならPUBGは問題なさそうで、ちょっとお値段はりますが買い替え購入しようと思います。ところで大変厚かましい質問なのですが、このエントリーの中にでてくる、PUBGのFSPのグラフとかですが、これは何で測定して、このグラフはどうやって作成しているのでしょうか?もし可能であればヒントだけでも教えて頂きたいです!PUBGのブログ更新楽しみにしてます。